「血圧のためにお酒をやめようと思っている」
「お酒をいきなりやめると、ストレスになって結局お酒がやめられなくなるのでは・・・?」
「まわりに禁酒が成功した人がいないんだけど!」
アルコールは血圧が高くなる原因にもなるので、お酒を控えることは高血圧対策に大きく期待が出来ます。
この記事では、アルコールと高血圧についておさらいしながら、お酒をこれからやめたり減らしたりしたい人が押さえておくべきポイントについても解説します。
普段の生活で高血圧の対策をしたい方はこちらの記事もおすすめです。
血圧と飲酒の関係について
お酒を飲むと血管が拡張されて、一時的に血圧は下がります。
しかし、習慣的に飲酒を続けると血圧は高くなるので毎日お酒を飲んでいる人は要注意です。
長時間の飲酒でも同様に血圧が高くなるリスクがあります。
お酒の席でのおつまみは塩分の高いものが多いのも、飲酒を避けるべき理由のひとつです。
また、お酒を飲むことで寝付きを良くするメリットもありますが、アルコールが深い眠りを妨げるので、眠りの質自体は下がり、高血圧の発症率も上がるため血圧が気になる人はお酒を控えておいた方がベターと言えます。
【ゆっくり解説】悲報!アルコール依存の影響…お酒を飲み続けるとどうなる!
禁酒を成功させたい人が知っておきたいポイント3つ
ここからは禁酒を成功させるために、押さえておきたい要点をご紹介します。
まずはアルコール依存症かをチェックするのは専門医の診察が必要
単なるお酒を沢山飲む人と、アルコール依存症かは判断基準が存在します。
専門医がアルコール依存症かを診察してチェックします。
【禁酒・断酒】アルコール依存症チェックしよう!~診断基準徹底解説ICD 10~
こちらの動画でもWHOの判断基準について紹介されています。
その中でも特にお酒を控えると禁断症状が出たり、長時間の飲酒(朝から晩までお酒を飲みっぱなしになるなど)が見られると、アルコール依存症である可能性が高い傾向がありますよ!
いきなりお酒を辞めるのではなく「減酒」からスタート
お酒を飲む量をいきなりゼロにすると結局お酒をやめることが難しい場合があります。
お酒をやめるのは長期的なゴールとして設定して、それまでのステップを細かく設定すると良いでしょう。
例えば最初は休肝日を設けることからはじめたり、もっとハードルを低くしてお酒を飲んだ数量を記録することからスタートする人もいるようです。
また、1口をゆっくり時間をかけて味わって飲むといった、飲み方を変えるだけでもお酒を減らすことに繋がる場合もありますよ!
意識するポイントは実現が可能なゴールを設定して、ストレスをためないことです。
早くお酒をやめたいからといって、いきなりハードルが高いものに挑戦すると、達成できなかったときにストレスを感じやすくなってしまいます。
こちらの動画では精神科医がお酒を減らすためのコツを紹介しているので是非チェックしてみてくださいね。
苦もなく楽しく飲酒量を減らす3つの方法【精神科医・樺沢紫苑】
減酒はプロの力が借りられる
習慣になっていたものの頻度を減らしたり辞めたりするのはなかなか難しいことですよね。
お酒の量を減らすために、医師のサポートが受けられる減酒外来が存在します。
定期的に病院に通いながら、減酒の目標設定や進捗確認、カウンセリングやアドバイスが受けられるものです。
ダイエットにもパーソナルトレーニングが存在するように、マンツーマンでその人に合ったやり方を提案してもらえたり、困りごとを相談することができますよ!
自己流で自信の無い人はプロと二人三脚で取り組むのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
– お酒を飲むと血管が拡張されて、一時的に血圧は下がるが、継続して日常的にお酒を飲む人は高血圧のリスクが高くなる
– 長時間の飲酒でも血圧が上がる
– アルコール依存症か否かはWHOが判断基準を掲げており、専門医の診察を受けることで依存症かどうかがわかる
– WHOの掲げるアルコール依存症の判断基準のうちの、お酒を控えると禁断症状や長時間の飲酒の項目が当てはまると特にアルコール依存症である可能性が高い傾向がある
– いきなりお酒の飲む量をゼロにする!といった高い目標を設定するのではなく、現実的な目標を沢山設定しておく方がストレスにならずに続けやすい
– 病院によっては減酒外来を行っているところがあり、プロによるサポートが受けられる
一般的に、日本人はお酒に弱い遺伝子を持っていると言われています。
本来は体質的にお酒が身体に合わない特徴を持つ、日本人がお酒をやめられなくなってしまうほど、ストレスや不安をかかえているとお酒に依存しやすくもなります。
お酒をやめることだけにフォーカスしてしまいがちですが、お酒に隠れていたその他の不安や悩みなどの原因が浮き彫りになることもありますよ!
普段からお酒をよく飲む人は特に減酒が難しく感じやすいかもしれませんが、専門医やカウンセラーなどのプロの力も借りながらお酒に隠れている原因とも向き合って取り組んでみてくださいね。