「母親が高血圧なんだけど、これって遺伝するものなの?」
「自分の高血圧が子どもに遺伝してしまう可能性ってどれぐらいなんだろう?」
血圧が気になる人は、両親や兄弟、祖父母など身近な家族もまた高血圧である場合もありますよね。
この記事では遺伝と高血圧に解説しながら、家族と行いたい高血圧の対策についてご紹介します。
高血圧は遺伝するものなの?
遺伝する高血圧の場合は、生活習慣が原因になる後天的なものとは違って生まれつきの体質である特徴があります。
どんなにストレス対策や食生活に気をつけていても、遺伝子のひとつがきっかけで高血圧になるケースがあり、両親や兄弟が高血圧ならば遺伝する可能性が少なからずあります。
特に、両親がどちらも高血圧である場合は子どもに高血圧になりやすい遺伝子が受け継がれている可能性が高い傾向があります。
家族の遺伝は高血圧になりやすい生活習慣があるかも
しかし、遺伝だけのたったひとつの要因で高血圧になる可能性よりも、高血圧になりやすい生活習慣が原因で血圧が高くなるケースがほとんどです。
自宅の味付けが塩気の多いものだったり、喫煙者が家にいたりするとおのずと高血圧のリスクは高くなります。
タバコを吸う本人でなくても、副流煙を吸う受動喫煙状態であっても高血圧の原因になる有害物質が身体に入るため家族も血圧が高くなりやすい傾向がありますよ!
こちらの記事では喫煙と高血圧について解説していますので、是非チェックしてみてくださいね。
【血圧とタバコ】副流煙でも高血圧のリスクは上がる?
家族で行う高血圧の対策
家族全員の生活習慣から、高血圧のリスクが隠れているかもしれません。
ここからは、家族で行いたい高血圧の対策についてご紹介します。
減塩調味料を使う
家庭の味をいきなり変えることは難しいことではありますが、調味料の種類を変えるだけでも塩分を減らすことにも繋がります。
スーパーでも塩分が控えめな味噌や塩、しょうゆを見かけることも多いのではないでしょうか。
これなら、いつもと同じ分量の調味料で減塩することが可能ですよ!
いわて元気○(マル) 【ナト・カリ®調味料で高血圧予防、矢巾町の取り組み】(2017/9/27放送 ニュースプラス1いわて)
ひとつ、注意点として挙げるならばカリウムです。
腎臓疾患のある人はカリウムを足すタイプの減塩調味料を控えておく必要があります。
減塩調味料を選ぶ際には裏面の成分表示もチェックしてみてくださいね!
間食の見直しを
家族でお菓子を日常的にストックしていて、よく間食でスナック菓子を食べる人は特に注意が必要です。
一般的なポテトチップスはおおよそ0.7~0.8gあたりの塩分量が一袋当たりに含まれています。
厚生省が定める食塩摂取量は1日あたり男性7.5g未満、女性6.5g未満WHOは一日あたり5gであることから、ポテトチップス1袋を間食にしてしまっては明らかに塩分量がオーバーしてしまいます。
分量や食べる時間を決めることもおすすめですが、間食の内容を変えてみるのも良いでしょう。
また、急激に塩気の多いおやつを食べた日はむくみやすくなります。
こちらの記事では浮腫を改善するためのマッサージについて解説しているので、むくみが気になる人は参考にしてみてください。
分煙の徹底
前述したとおり、タバコの有害物質は副流煙にも含まれています。
喫煙が習慣になっている人にとってはルーティーンになっているので、いきなりタバコを辞めることは難しい場合があります。
また、ストレスが溜まってはかえって高血圧の原因にもなるので、本人に辞める意志がある場合は減煙からスタートしてもらいましょう。
また、家族への配慮として空気清浄機の設置やタバコの匂い対策、喫煙場所について取り決めを行っておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
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- 高血圧が気になる人は、その人だけでなく家族も高血圧であるケースが多い
- 遺伝する高血圧の場合は、生活習慣が原因になる後天的なものとは違って生まれつきの体質
- 両親がどちらも高血圧である場合は子どもに高血圧になりやすい遺伝子が受け継がれている可能性が高い傾向がある
- 遺伝だけで高血圧になる可能性よりも、高血圧になりやすい生活習慣が原因と重なって血圧が高くなるケースがほとんど
- 自宅の味付けが塩気の多いものだったり、喫煙者が家にいたりするとおのずと高血圧のリスクは高まる
- 家庭の味付けをいきなり変えることが難しい場合、減塩調味料を使用することからスタートするのもおすすめ
- スナック菓子は塩分が多いので食べる量を決めたり、間食の内容を変える
- タバコの副流煙に有害物質が含まれているので分煙を徹底する
高血圧は遺伝することもありますが、高血圧になりやすい体質に加えて高血圧になりやすい生活を送っている場合がほとんどです。
自分の体質を知っておくことも、予防のひとつです。
是非、家族と協力して高血圧対策を行ってみてくださいね。