「高血圧は男性に多いイメージがある」
「女性はライフステージによるホルモンの変化があるけれど、血圧に影響はないの?」
高血圧と聞いて、女性よりも男性の方が多いイメージはありませんか?
確かに、実際には男性の方が多い傾向がありますが、女性特有の高血圧や、高血圧になりやすいタイミングもあることも事実です。
この記事では、女性特有の高血圧についてご紹介します。
女性特有の高血圧がある
女性ホルモンの影響がきっかけで血圧が上がることがあります。
そのため、生理や妊娠、更年期において女性の血圧が変動することがあります。
また、それだけでなくストレスや自律神経の乱れも血圧が高くなる原因にもなり得ます。
感情だけでなく、気候や環境の変化など敏感な人は特に気をつける必要があります。
生理前後は血圧が高くなりやすい
生理前後は、イライラや気分の落ち込み、浮腫や頭痛、食欲が高まったりと心と身体に様々な変化が現れます。
この時期は血圧が高くなるようなきっかけが起こりやすい特徴がありますよ!
例えば水分。
身体が水分を引き込もうとすることから浮腫みやすくなります。
そのため、血液中の水分が増えて血圧が高くなることも考えられます。
また、高血圧の原因になるストレスもこの時期に多くなりがちなので、身体を休めたり軽い運動に取り組んでリフレッシュすることも心がけましょう。
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妊娠高血圧症候群
妊娠してから発症する高血圧は妊娠高血圧症候群と呼ばれ、妊娠時特有の高血圧として代表的なものです。
妊婦の20人に1人の割合で発症するもので、早くに症状が見られた場合には重症化のリスクが高い傾向があります。
重症化すると母親だけでなく、胎児の発育などにも影響がある大変危険な高血圧です。
出産後には血圧が元に戻ることがほとんどですが、妊娠時の検診を欠かさず、日々の体調の変化にはやく気付くことで重症化や発症を防止することに繋がります。
更年期高血圧
閉経後から5~10年間を更年期と呼び、女性ホルモンの分泌が急激に減ることから心身に様々な影響があります。
動悸やイライラ、抑うつ、ほてりなども代表的な更年期に見られる不調として挙げられますが、これまで血圧が低かった人も更年期に高血圧になることも稀ではありません。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ると、交感神経の働きが活発になり、心拍数や血圧が高くなります。
[NHKスペシャル] 原因は“エストロゲン”!更年期を知り、みんなで理解し支える社会へ # みんなの更年期 | NHK
https://www.youtube.com/watch?v=oTEbUwcBJl0
また、子育ての終了や介護の開始などとライフステージにも変化の多い年代なのでストレスが溜まりやすいのもこの時期に高血圧を発症する原因のひとつです。
こちらの記事ではストレスと高血圧についてご紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。
高血圧の敵!ストレスと血圧の関係について
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!
- 高血圧は男性の方が多い傾向があるが、女性特有の高血圧や、高血圧になりやすいタイミングもある
- 女性ホルモンの影響がきっかけで血圧が高くなる場合がある
- 生理や妊娠、更年期において女性の血圧が変動するケースもある
- 生理前後は、心身に様々な変化が生じ、イライラや気分の落ち込みや浮腫などの影響で血圧が高くなりやすい場合がある
- 妊娠してから発症する高血圧は妊娠高血圧症候群といい、重篤化すると胎児にも影響が生じる
- 妊娠高血圧症候群は出産後に血圧が元通りになる場合がある
- 閉経後から5~10年間を更年期と呼び、女性ホルモンの分泌が急激に減ることから心身に様々な影響があり、高血圧の発症も症状に含まれる
- ライフステージの変化によるストレスも血圧に影響している
女性ホルモンの影響やライフステージの変化など、女性特有の体調の変化や環境においても高血圧を発症するリスクが隠れています。
高血圧はサイレントキラーとも呼ばれているように、前兆がないという特徴があります。
特徴がないものだからこそ、日々の心身の状態や変化を見逃さないことや、普段からの食事や運動などの健康管理を重視しましょう。