高血圧の人はお酒を飲んではいけないの?

「歓送迎会シーズンのお酒の席で、誘惑が多い・・・」
「高血圧の人はアルコールとの付き合い方はどのように気をつけないといけないの?」

一般的に、飲酒量が多い人は血圧が高くなる傾向があります。
血圧が高めの人は、普段からお酒を控えるように指導されていることや、自分で気をつけている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、血圧と飲酒の関係について解説しながら、血圧が高い人がお酒を飲むときの注意点をご紹介します。

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血圧と飲酒の関係について


お酒を飲むと血管が拡張されて、一時的に血圧は下がります。
しかし、習慣的に飲酒を続けると血圧は高くなるので毎日お酒を飲んでいる人は要注意です。
長時間の飲酒でも同様に血圧が高くなるリスクがあります。

お酒の席でのおつまみは塩分の高いものが多いのも、飲酒を避けるべき理由のひとつです。

また、お酒を飲むことで寝付きを良くするメリットもありますが、アルコールが深い眠りを妨げるので、眠りの質自体は下がり、高血圧の発症率も上がるため血圧が気になる人はお酒を控えておいた方がベターと言えます。

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血圧が高い人がお酒を飲むときの注意点


飲む量について

お酒が好きな方にとっては、お酒を控えること自体が辛い場合もありますよね。
ここからは、どうしてもお酒を飲まないといけない場がある人や、息抜きでたまにお酒を飲むときに気をつけるべきポイントをご紹介します。

高血圧の治療の指針でもある、高血圧治療ガイドライン2019では飲酒量について次のように推奨されています。

アルコール量:男性20~30mL/日以下 女性10~20mL/日以下

男性の場合はおおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ウィスキー・ブランデーはダブルで1杯、ワインは2杯、女性はその半量ほどです。

お酒をよく飲む人にとっては物足りなく感じる量かもしれませんが、いきなりお酒をやめる禁酒ではなく、お酒の量を減らす節酒から取り組む事で、結果的にお酒を飲むこと自体を減らすことに繋がりやすくなります。

また、チェイサーを併せて頼むことで満足感を得やすい人も多いので、お水と併せて飲むことも覚えておきましょう。

塩分の高いおつまみを控える


フライドポテトや唐揚げ、イカの塩辛など、お酒の席では塩分の高いおつまみがつきもの。
好きな人も多い、ホッケの開きはおおよそ4.5グラムの塩分が含まれており、1日の塩分摂取の上限の大半を占めることになります。

塩分を排出する働きのあるミネラルのカリウムが多く含まれた野菜料理や、デザートには果物を選びましょう。

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まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

– 一般的に、飲酒量が多い人は血圧が高くなる傾向がある
– お酒を飲むと血管が拡張されて、一時的に血圧は下がるが、継続して日常的にお酒を飲む人は高血圧のリスクが高くなる
– 長時間の飲酒でも血圧が上がる
– お酒を飲むと寝付きが良くなる場合もあるが、眠りの質が下がって高血圧のリスクは高くなる
– いきなりお酒を辞めるとストレスになってかえって禁酒できない場合があるので、量をへらすことから始める
– アルコール量は男性20~30mL/日以下 女性10~20mL/日以下が推奨されている
– おつまみは全体的に塩分が高い傾向があるので、野菜料理や果物を選ぶ

どうしてもお酒を飲む機会がある場合や、なかなかお酒を辞められない人は分量や飲み方、おつまみの選び方を工夫しましょう。
また、周りに血圧が高めなのでお酒を控えていることを言っておくのもおすすめです。

是非、ご自身にあうお酒の調製方法を選んで節酒に取り組んでみてくださいね。

投稿者:

血圧さん

平成に栄養士免許を取得。来年から人間ドックデビューの夫と2人暮らし。高血圧気味の夫との食事や運動について綴ります。

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