【血圧とタバコ】副流煙でも高血圧のリスクは上がる?

「タバコを吸う人と吸わない人とどっちが病気を招くリスクが高いの?」
「自分はタバコを吸わないんだけど、タバコを吸う人の煙を吸ったら血圧に影響はあるの?」

自分はタバコを吸わなくても、家族や身近な人が喫煙者だとどんな影響があるのか気になりますよね。
タバコの煙は副流煙といい、直接タバコを吸わなくてもこの副流煙を吸うことで受動喫煙となります。

この記事では、副流煙を吸うことでどれぐらい健康を害すリスクが高くなるのか、血圧への影響を主に解説します。

主流煙よりも副流煙に有害物質が多く含まれている


副流煙が発生する低温度に有害物質が多く含まれています。
タバコを吸う本人よりも、周りの人の方が有害物質を吸うことになるので、タバコを吸う人には配慮をしてほしいものですよね。

また、主流煙の方が副流煙にくらべて有害物質が少ないと誤解されているケースが多く、歩きタバコなどの喫煙マナーを軽視しがちになっているのも大きな問題点とも言えます。

副流煙が与える血圧への影響


タバコには一酸化炭素をはじめ700種類以上の有害物質が存在します。
主流煙よりも副流煙に多くの有害物質が存在するため、血圧には悪影響があることは確実です。

受動喫煙には次のような悪影響があると考えられます。

  • 神経毒性を持つニコチンによる末梢血管の収縮で血圧が高くなる
  • ニコチンがコレステロールと結合することによって動脈硬化のリスクが高くなる
  • ニコチンは中性脂肪を生成するホルモンの分泌を増やす作用がある
  • タバコは糖質と脂質の代謝に悪影響があり、肥満のリスクが高くなる

有害物質には血液の関係する疾患だけでなく癌や呼吸器疾患などを引き起こす恐れがあります。

その中でも、タバコに含まれる化学成分のニコチンは、体内に取り込まれると血管の収縮を促進させます。
そのため、高血圧の人やそのリスクがある人がタバコやタバコの煙を吸うと動脈硬化や狭心症、心筋梗塞に罹患する可能性が高くなるため極めて危険です。

ニコチンが中性脂肪合成を促すことで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ、血管を流れる血液をドロドロにします。
その結果、血流が悪くなることでも高血圧や心臓疾患のリスクが高くなりますよ!

中性脂肪は体型に関係がないという特徴があるため、痩せ型の人手も高くなる場合があります。
血管だけでなく、肝臓や腎臓に脂肪が溜まることで内臓疾患のもととなる内臓脂肪の蓄積の原因にもなります。

【9割の人が知らない】内臓脂肪と皮下脂肪の特徴を解剖生理学的にわかりやすく解説します。
https://wwzw.youtube.com/watch?v=YtpCRdmTOV8

まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

  • 直接タバコを吸わなくてもこの副流煙を吸うことで受動喫煙になる
  • 副流煙が発生する低温度に有害物質が多く含まれているので、受動喫煙には健康被害を受けるリスクがある
  • タバコには一酸化炭素をはじめ700種類もの有害物質が存在する
  • バコに含まれるニコチンは、体内に取り込まれると血管の収縮を促進させ、心疾患にかかるリスクが高くなる
  • 神経毒性を持つニコチンによる末梢血管の収縮で血圧が高くなる
  • ニコチンが中性脂肪合成を促す作用がるため、内臓脂肪が溜まる原因になる
  • タバコの煙には糖質と脂質の代謝に影響がある

タバコを吸う人はリラックスや気分転換というメリットが得られますが、受動喫煙はタバコを吸わない人にとっては健康への悪影響しかありません。

タバコを吸う人には必ず喫煙ルームを利用してもらうことを徹底してもらい、タバコを吸わない人は禁煙のお店を利用したり分煙された環境なら喫煙ルームには近付かないことを心がけてタバコの煙を徹底して避けましょう。

タバコと高血圧の関係

「血圧が気になるけれど、タバコが辞められなくて・・・」
「そもそもタバコと高血圧とどういう関係があるの?」

嗜好品やリラックスできるものとして、タバコが手放せない方が多いのではないでしょうか。
しかし、血圧が気になる人だけに関わらず、タバコは高血圧や動脈硬化などの循環器へのリスクの方が高いもの。
この記事では、タバコと高血圧の関係について解説しながら、血圧が気になる人が注意するべきポイントについてご紹介します。

なぜタバコを吸うと血圧が上がるの?


タバコには一酸化炭素をはじめ700種類以上の有害物質が存在します。
有害物質には血液の関係する疾患だけでなく癌や呼吸器疾患などを引き起こす恐れがあります。

その中でも、タバコに含まれる化学成分のニコチンは、体内に取り込まれると血管の収縮を促進させます。
そのため、高血圧の人やそのリスクがある人がタバコを吸うと動脈硬化や狭心症、心筋梗塞に罹患する可能性が高くなるため極めて危険です。

ニコチンはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ、血管を流れる血液をドロドロにします。
そのため、血流が悪くなることでも高血圧や心臓疾患のリスクが高くなりますよ!

また、タバコを1本吸うと10mmHGの血圧が上昇するとも言われ、ヘビースモーカーの人は血圧が戻る前に新たにタバコを吸うのでこの状態が持続していると考えられます。

タバコはカルシウムの吸収を阻害する


カルシウムと高血圧はあまり関係がないように見えて、実は深い関係があります。
骨を作るだけでなく、血管の材料としてもカルシムは私たちの身体の中で活躍しています。
そのため、カルシウムが不足すると高血圧や動脈硬化を引き起こすリスクがあります。

カルシウムの不足している状態では血圧が上がりやすくなったり、血管が老化してしまいやすくなったりするので、タバコやタバコの煙を吸うとカルシウム量に影響があることを覚えておきましょう。

血圧が気になる人が気をつけるべきポイント

ここからは、血圧が高い人や高血圧の対策をする必要のある人が、タバコについて気をつけるべきポイントについてご紹介します。

ニコチン中毒は脳の病気。プロのサポートを得よう


ダイエットにも共通して言えることですが、普段から習慣になっているものをいきなり辞めると、衝動が抑えられずにストレスになったり、また振り出しに戻ってしまって結局辞められなくなったりします。

また、タバコをやめられないのはニコチン中毒という脳の病気である可能性がありますよ!
タバコの有害物質のニコチンは中毒性があるので、医師によるアドバイスをもとに禁煙ができる禁煙外来でプロのサポートを得ることをおすすめします。

タバコを吸わない人も副流煙には気をつけて

副流煙が発生する低温度に有害物質が多く含まれています。
タバコを吸う本人よりも、周りの人の方が有害物質を吸うことになるので、喫煙ルームには近寄らない、歩きタバコの人を避けるなどの工夫も必要です。

活性酸素から身体を守ろう


タバコには活性酸素を発生させる成分も含まれています。
活性酸素で身体酸化することで、動脈硬化を引き起こすリスクがあります。

また、活性酸素がタバコのタールなどの発癌成分と結びついてさらに亢進する危険もありますよ!

ハードな有酸素運動や筋トレでも活性酸素は発生します。
活性酸素についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、是非チェックしてみてくださいね!

有酸素運動ダイエットの落とし穴!老ける原因になる活性酸素とは?

活性酸素の人体への影響を化学的に深く解説【ゆっくり解説】

増えすぎた活性酸素から身体を守るために抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂ることも大切です。
ビタミンACE、ポリフェノールなどの栄養を摂ることを意識しましょう。

こちらの記事ではポリフェノールの摂取におすすめのチョコレートについて解説していますので、是非チェックしてみてくださいね。

高血圧対策のおやつにチョコレートがおすすめの理由

まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

  • タバコには一酸化炭素をはじめ700種類もの有害物質が存在する
  • タバコに含まれるニコチンは、体内に取り込まれると血管の収縮を促進させ、心疾患にかかるリスクが高くなるので高血圧の人がタバコを吸うのは極めて危険
  • ニコチンはLDLコレステロールを増加させ、血液をドロドロにすることでも高血圧や心臓疾患のリスクが高くなる
  • ニコチンは中毒性があるので、禁煙外来でプロのサポートを得ることがおすすめ
  • 副流煙が発生する低温度に有害物質が多く含まれているので、タバコを吸わない人にもタバコの悪影響が生じている
  • 活性酸素は動脈硬化のリスクを高めるので、抗酸化作用のある食べ物を摂ることを心がける

喫煙は、タバコを吸う人だけでなく、吸わない人にも血圧にダメージを与えてしまいます。
健康のためにいつかはタバコを卒業することを視野に入れて、自分や周りの人を守るために何が出来るか考えてみてくださいね!