高血圧の対策にバナナがおすすめの理由

「高血圧の対策に、おすすめの果物は?」
「毎日摂れる手軽な食材で高血圧対策がしたい!」

今回は、高血圧の人におすすめの食材「バナナ」についてご紹介します。

バナナがおすすめの理由


バナナが高血圧対策におすすめできる理由にはバナナの成分に注目するとわかりやすいでしょう。
ここからはバナナに含まれる主な栄養成分について解説します。

バナナの主な栄養成分

– カリウム
– GABA
– 食物線維

他にもビタミンB群やミネラル、ポリフェノールやトリプトファンなどの栄養成分がバナナに含まれていますが、高血圧に特に関連のあるカリウムやGABAが豊富であることが大きなポイントです。

【雑学】簡単!朝食バナナ:高血圧と血糖値対策で長生き!?
https://www.youtube.com/watch?v=tbT_jnACw1A

カリウムとは


カリウムはナトリウムを体外に排出する働きのある栄養素です。
カリウムとナトリウムは身体の浸透圧に関与しており、身体の酸性・アルカリ性のバランスや塩分の濃度、神経伝達や心臓や筋肉の機能の調節などの働きがあります。

その中でもカリウムは腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑えて、余分なナトリウムを尿として排出する働きがあるので、血圧を下げる効果があります。

カリウムは野菜や海藻に豊富に含まれていますが、カリウムは熱に弱く、ゆでたり焼いたりする加熱調理でカリウムは減ってしまいます。

その点、バナナは加熱せずに生で食べることができるので、栄養の減少の心配がいらないのもメリットのひとつです。

カリウムの摂りすぎには気をつけて!

どんな栄養素でも、過剰摂取には気をつけましょう。
カリウムの量は腎臓で血中濃度が保たれています。

腎機能に問題がない人でカリウム補給のサプリメントを使用していない限りは過剰症になるリスクは少ないものの、腎臓の機能に問題がある人は腎臓でうまくカリウムが調整できずに高カリウム血症になるリスクがあるので過剰摂取に気をつけましょう。

GABAとは


また、バナナのうまみ成分に含まれるGABAは血圧を抑える成分です。

GABAには興奮状態を抑える働きがあるので、抗ストレスや血圧の降下をもたらしてくれます。
緊張状態や寒さ・暑さなどのストレスがある際に血管を収縮させる神経伝達物質の分泌をGABAが抑え、血管の収縮状態から和らげて血圧の流れを改善する効果があるので、結果として血圧が下がります。

血圧が高めの方だけでなく、ストレスを感じやすい人にもおすすめの栄養素で、バナナの他には発芽玄米や発酵食品にも豊富に含まれています。

ストレスに負けない体をつくる「GABA」の働きと含まれる食べ物

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

– バナナにはカリウムやGABA、食物線維などの栄養成分が含まれている
– 他にもビタミンB群やミネラル、トリプトファンなどの栄養成分がバナナに含まれている
– カリウムはナトリウムの再吸収を防ぎ、尿中に排出する働きがあるので血圧を下げる効果がある
– 熱に弱い特性があるので、生で食べられるバナナはカリウムを減少させずに身体に摂取することができる
– カリウムは腎臓の機能に問題がなく、カリウムのサプリメントを摂っていない限りは過剰症のリスクは低い
– 腎臓の機能に問題がある場合は高カリウム血症を引き起こす場合があるので、摂りすぎに気をつける必要がある
– GABAは興奮状態を抑える働きがある
– 緊張やストレスで収縮した血管を緩めて血の流れを改善する栄養素なので、血圧が高めの人だけでなく、ストレスを感じている人にもおすすめの栄養素

バナナには、高血圧対策におすすめの栄養成分が豊富に含まれています。
スーパーや果物屋だけでなく、最近はコンビニでも手に入るので積極的に摂ってみてくださいね。
もちろん、オーバーカロリーにならないように一日のエネルギー摂取量の範囲内で間食やデザートに少しずつ食べるようにしましょう。

ブレイクタイムに欠かせないコーヒーと高血圧についてはこちらの記事でチェックできます。

高血圧対策に効果が期待出来るコーヒーの成分とは

高血圧の人はコーヒーを飲むのはダメ?

「血圧が高い人はコーヒーを飲み過ぎたら、さらに悪化してしまうの?」

今回は高血圧の人がコーヒーを飲むと本当に血圧が高くなるのか、そのように言われている理由を解説しながら、1日何杯までならコーヒーが飲めるのか、おすすめの飲み方についてもご紹介します。

コーヒーが高血圧の原因になるといわれている理由


結論から言うと、コーヒーだけが原因で高血圧になることは、よっぽど飲み過ぎない限り考えにくいでしょう。

コーヒーに飲み慣れていない人や、久しぶりにコーヒーを飲むという場合には若干血圧か上昇することが稀にあるようです。
これらのケースで起こる血圧の上昇は数時間で元に戻ることがほとんどです。

寧ろ、最近の研究結果によると1日に習慣的にコーヒーを飲む人は、コーヒーを飲む習慣のない人に比べて高血圧のリスクが下がるという報告があります。
これには、コーヒーに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノール)が作用していることが関係しています。

しかしながら、コーヒーの摂取が血圧上昇に繋がると言われる理由には「カフェイン」の関係がありますよ!

カフェインと高血圧の関係

カフェインが体内に取り込まれると、血液の中のアドレナリンの濃度が上がり、急激な血圧上昇が見られます。
そのため、高血圧と診断された人はカフェイン摂取に注意が必要です。

よく、「大量のカフェインを摂っても眠れるから大丈夫」と言う人もいますが、眠れるか眠れないかだけでなく、高血圧、さらには心臓にも影響があるので摂取量には気を配る昼用がありますよ!

【高血圧】血圧を下げる最強の飲み物3選

コーヒーは何杯までなら飲んで良いの?


また、成人を迎えた健康な人では1日のカフェイン摂取量は最大400mgまでとされており、この数値は体格や年齢にも異なります。
コップ1杯(約140ml)のコーヒーに含まれるカフェインの量は約84mgなので、成人ではコーヒーは1日にコップ3杯分程度が妥当とも言えます。

コーヒー=カフェインと関連付けられやすいのですが、清涼飲料やお菓子、栄養ドリンクにも多く含まれているので、コーヒーだけでなく、口に入れるものにも注目してみましょう。

おすすめの血圧が上がりにくいコーヒーの飲み方


前述より、コーヒーは成人した健康な人であれば1日3杯程度が目安と言えます。
ここからは血圧の高い人におすすめな、コーヒーと相性の良い食べ物をご紹介します。

・バナナ

バナナにはカリウムという血液の中の余分な塩分を排出する働きがあります。
これにコーヒーが含む利尿作用によって血圧の上昇を防ぐことに期待されています。

甘みもあって、ほどよい腹持ちがある上に食物繊維も摂ることが出来るので特におすすめの組み合わせです。

・ナッツ

こちらは、ダイエット中の方には特におすすめです。
コーヒーのカフェインが脂肪燃焼を促進する作用があり、ナッツの持つアルギニンにも脂肪の分解を助ける働きがあります。

血圧をさげるために、軽い運動をされている方は運動前にコーヒー+ナッツを摂ると良いでしょう。
しかし、ナッツには脂質も多く含まれているので、食べ過ぎないこと、食塩無添加のものを選んでくださいね。

・ヨーグルト


こちらも、ダイエット中の人に特におすすめの食べ合わせです。
一見すると「合うの?」と思われるかもしれませんが、ベトナムには「ヨーグルトコーヒー」というスイーツが存在しますよ!

この組み合わせは、ヨーグルトの整腸作用とコーヒーのカフェインが持つ脂肪燃焼効果を期待するものです。
お通じが気になる人は是非試してみてくださいね。
※分量が多いと、下痢の原因になりますので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです。

・コーヒーは飲み過ぎなければ血圧上昇の直接的な原因にはならない
・コーヒーのクロロゲン酸が血圧を下げると言われている
・成人を迎えた健康な人の場合の1日の最大のコーヒー摂取量はコップ3杯程度
・おすすめの食べ合わせは「バナナ・ナッツ・ヨーグルト」

仕事中はコーヒーを飲みたい!と言う人は、大好きなコーヒーまで制限されたらどうしよう・・・と心配になりますよね。

是非、コーヒーとの付き合い方を押さえて、コーヒーブレイクを楽しんでみてくださいね。