高血圧の人はサウナに入ったらダメなの?

「高血圧と診断されたんだけど、サウナに入って良いの?」
「過去に心臓疾患にかかったことがあるんだけど、サウナに入るのは危険?」

最近のサウナブームで「サウナで整う」という言葉を良く耳にしますよね。
整うとは、サウナ→水風呂→休憩のルーティーンを繰り返すことによって得られる心地よさのことを指し、身体の中でも代謝のアップや冷えの改善で体調も整いやすくなります。

しかし、高血圧の人にとってサウナは気をつけるべきポイントがあります。
この記事ではサウナについて解説しながら、サウナに入ってはいけない人、高血圧の人が気をつけるべきポイントについてご紹介します。

サウナとは


サウナはフィンランドが発祥地とされる、蒸気・熱気浴のことです。
蒸気や遠赤外線などで80~100℃ほどの高温になった部屋で身体を温めて汗を流す場所です。

サウナは大きく分けてドライサウナとミストサウナの二種類があります。
一般的なのがドライサウナで、湿度が10%と低くて部屋に入った瞬間に熱さを感じるぐらいの高温に設定されています。
短い時間で身体が温まり、発汗効果も高いのが特徴的です。

ミスとサウナはドライサウナに比べて10℃ほど低く設定されており、湿度が高いことも特徴のひとつです。

蒸気で室内を温めるミストサウナはドライサウナに比べて肌や髪の乾燥が起こりにくいことも魅力のひとつです。

高血圧の人はサウナに入ったらいけないの?


医師から高血圧を指摘されている人や心血圧を下げる薬(降圧剤)を飲んでいる人はサウナを控えた方が良いでしょう。

サウナだけでなく、入浴のときにも言えることですが、温度の変化が急激に起こるときは心臓や血管に大きな負担が生じます。

ヒートショックとは


ヒートショックは入浴などの温度変化で急激な血圧の上がり下がりが生じることで、心臓や脳の血管に負担がかかり、心筋梗塞などの発作を起こすことを指します。
寒暖差の大きくなりやすい冬場や、高血圧・高齢者の人はリスクが高いとされており、年間でもヒートショックが原因で死亡する人も少なくはありません。

肥満や高血圧などの生活習慣病が増えるにつれて、ヒートショックは増加傾向にあるとも言われているので普段からの対策が必要不可欠です。

また、肥満の対策にはウォーキングがおすすめです。
冬場は温度差の対策をして取り組む事が大切ですよ!

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医師からの指摘がある場合や心臓疾患にかかったことがある人はサウナを控えて


このヒートショックの影響を受けて血圧が急変してしまうことに繋がるので、医師から高血圧と診断されている人や心臓疾患にかかったことのある人は心臓に負担をかけないように注意する必要があります。

それを踏まえた上でも、サウナは温度の変化が急激に起こりうる場所なので気をつける必要がありますよ!
中年ぐらいまでの方ならそこまで心配する必要はなさそうですが、判断のポイントは医師による高血圧の指摘や心臓疾患などの循環器系の疾患の既往歴も関係してきます。

これらに当てはまる方は温泉ではサウナを避け、入浴は42℃を超えないぐらいの適度な温度に設定し、脱衣所や浴室の温度設定も温度の変化が起こりにくいように暖房やヒーターを使って調整する必要がありますよ!

まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

・サウナ用語の「整う」とは、サウナ→水風呂→休憩のルーティーンを繰り返すことによって得られる心地よさのことを指す
・サウナはフィンランドが発祥地とされる蒸気・熱気浴のこと
・サウナは大きく分けてドライサウナとミストサウナの二種類がある
・ドライサウナは湿度が10%と低く、一般的にサウナとして知られているもの
・ミストサウナはドライサウナに比べて10℃ほど低く、湿度が高い特徴がある
・ヒートショックは温度変化で急激な血圧の上がり下がりが生じることで、心臓や脳の血管に負担がかかり、心筋梗塞などの発作を起こすことを指す
・温度の変化が急激に起こるときは心臓や血管に大きな負担が生じ、血圧の急変に繋がる
・ 医師による高血圧の指摘や心臓疾患などの循環器系の疾患の既往歴がある人は、サウナ温度の変化で血圧の急変を起こさないためにもサウナは避けるべき
-・温泉ではサウナを避け、入浴は42℃を超えないぐらいの適度な温度に設定し、脱衣所や浴室の温度設定も温度の変化が起こりにくいように暖房やヒーターを使って調整する必要がある

サウナは一般的には健康促進のためのものとして認知されていますが、高血圧の人や心臓疾患のある人は注意が必要です。
判断に迷ったら必ず医師に相談するようにしましょう。

投稿者:

血圧さん

平成に栄養士免許を取得。来年から人間ドックデビューの夫と2人暮らし。高血圧気味の夫との食事や運動について綴ります。