【女性の高血圧】更年期障害と高血圧

「まもなく閉経だけれども、更年期障害になると高血圧になるって本当?」
「更年期はなぜ高血圧になるリスクが高いの?」

閉経前後の45歳から55歳までを更年期と呼び、この時期は女性のライフステージの中でもホルモンバランスが大きく変わる年齢でもあるので、身体に様々な変化があります。
その影響で生じる心身の不調は更年期障害と呼ばれます。

不眠や肩こり、イライラなどの代表的な更年期障害の症状の中に、高血圧も挙げられます。
これまで血圧が低めだった人でも更年期をきっかけに高血圧になったという人も少なくはありません。

この記事では更年期障害と高血圧の関係についてご紹介します。

女性特有の高血圧についてはこちらの記事でも解説していますので、是非チェックしてみてくださいね。

女性特有の高血圧

更年期障害とは


前述の通り更年期障害とは、閉経の前後である更年期(45歳~55歳まで)で起こる心身の不調を指します。
閉経により卵巣の働きが弱くなり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減ることで生じます。

エストロゲンは生殖機能との関連だけではなく、身体の調節や自律神経にも関与しているホルモンです。
一般的には40代以降には徐々に分泌量が減少してくると言われており、閉経にさしかかるとガクッと分泌量が減る特徴もありますよ!

エストロゲンの分泌量が減ることでのぼせやほてり(ホットフラッシュ)、発汗、倦怠感やうつ、脂質異常症や骨量減少などが生じます。

ホットフラッシュに効くツボと改善方!4大タイプを解説【漢方・東洋医学】

更年期に高血圧になる理由


更年期障害ではエストロゲンの欠乏により様々な不調が生じます。
そのため、エストロゲンが少ないことにより血圧をコントロールしている自律神経の働きが弱くなり、高血圧になるリスクが高くなります。

また、更年期に見られるイライラやストレスも高血圧を引き起こす要因です。

イライラしたり、不安を感じたりすると、自律神経のうちの交感神経が反応します。
交感神経の働きが活発になると、興奮状態になり、血管が収縮するので血圧が上がります。
本来は自律神経が交感神経を制御していますが、更年期にはホルモンバランスの影響を受けて自律神経がうまくコントロールできないので、この時期は特に注意が必要であることを意識しましょう。

ストレスと血圧は密接な関係があるので、ストレスの解消方法を見つけるのも心身を守るために大切なことです。

ストレスと血圧についてはこちらの記事でもご紹介していますので是非参考にしてみてくださいね。

高血圧の敵!ストレスと血圧の関係について

更年期は血圧が不安定になりやすい時期であることを念頭におき、減塩や運動に取り組み備えておく必要があります。
いきなりジムに通ったり、スポーツ教室に通ったりすることに抵抗がある方は、まずはウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。

こちらの記事では運動経験のない人にも比較的に取り組みやすい、軽い有酸素運動とそのメリットについてご紹介しています。
是非チェックしてみてくださいね。

【骨格ストレートの人のダイエット】有酸素運動が大切な理由

まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

  • 閉経前後の45歳から55歳までを更年期と呼び、この時期は女性のライフステージの中でもホルモンバランスが大きく変わる年齢である
  • 一連の影響で生じる心身の不調は更年期障害と呼ぶ
  • 更年期障害は閉経により卵巣の働きが弱くなり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減ることで生じる
  • エストロゲンは生殖機能との関連だけではなく、身体の調節や自律神経にも関与しているため、更年期障害にはほてり(ホットフラッシュ)、発汗、倦怠感やうつ、脂質異常症や骨量減少などの症状がある
  • ストロゲンが少ないことにより血圧をコントロールしている自律神経の働きが弱くなり、高血圧になるリスクが高くなる
  • 更年期に見られるイライラやストレスも高血圧を引き起こす要因で、自律神経の働きが弱くなる時期は特に注意が必要
  • 血圧に影響の出やすい時期に備えて、普段から減塩や運動に取り組むことも健康管理のために大切である

身体や心に様々な変化が起こる更年期。
これまでずっと低血圧の人も、これから起こる身体の変化に注視して心身を労りましょう。

投稿者:

血圧さん

平成に栄養士免許を取得。来年から人間ドックデビューの夫と2人暮らし。高血圧気味の夫との食事や運動について綴ります。