【女性の高血圧】生理と血圧の関係

「女性特有の血圧ってどんなものがあるの?」
「月経と高血圧って何か関連はあるの?」

更年期に血圧が大きな変化を受けやすいように、女性ホルモンと血圧には深い関係があります。
今回は、生理と血圧の関係について解説します。

更年期と高血圧についてはこちらの記事でもご紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね。

【女性の高血圧】更年期障害と高血圧

【女性の高血圧】更年期障害と高血圧

生理中に血圧が上がるって本当?


女性は生理前後に血圧が上がりやすくなります。
これは、女性ホルモンのエストロゲンの持つ血管の柔軟性を保ち、拡張させたりする働きが生理中の身体のリズムの変化に影響が出ることも要因の一つとして考えられます。

また、多くの女性の悩みの種である、生理前症候群(PMS)で気持ちが敏感なときにストレスを受けることで血圧に変化が生じる場合がありますよ!
生理中は自律神経のコントロールが難しくなりがちなので、血圧を上昇させたり心拍数を高めたりする交感神経が優位になりやすい傾向があります。
この影響を受けることでも普段よりも血圧が高くなることも覚えておきましょう。

生理前の空腹で塩分の高い食べ物を食べ過ぎないことも気をつけておく必要がありますよ!

ひどいPMSを放っておくと高血圧のリスクにもなる


「生理中は人が変わってしまうと言われるぐらいPMSが酷い・・・」

「毎回の月経の前後の倦怠感や頭痛で仕事も出来ない・・・これって病院に行くべき?」

生理前後や生理中は身体に様々な変化が起こります。
PMSの傾向が強い女性は、PMSがほとんどない人と比べて高血圧の発症のリスクが1.4倍ほど高いというデータがあります。
これはアメリカの研究機関が1,000人以上の女性を対象に研究を行い、6~20年間追跡して高血圧の発症リスクを調べたものです。

その結果、PMSが強く出る女性は40代前後で高血圧を発症する人が多かったことが結果としてデータが得られたようです。

現在PMSが強い人は日頃から、適度な運動やストレスケア、睡眠の質の向上などの生活習慣を見直すことでPMSがもたらす高血圧を防ぐことにも繋がると言えます。

生理痛・PMSを改善する3つのコツとは!?【婦人科女医が解説】

また、身体が冷えているとPMSが強く出やすい傾向があるので、身体を温めることも意識しましょう。

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まとめ


いかがでしたでしょうか?
最後にこの記事のおさらいです!

・更年期に血圧が大きな変化を受けやすいように、女性ホルモンと血圧には深い関係がある
・女性は生理前後に血圧が上がりやすくなる
・女性ホルモンは血管の柔軟性を保ち、拡張させる働きを持っている
・生理中の身体のリズムの変化に影響が出るため、血圧にも変化をもたらす場合がある
・PMSで受けるストレスでも血圧が高くなりやすくなる
・自律神経のコントロールが難しくなりがちなので、血圧を上昇させたり心拍数を高めたりする交感神経が優位になりやすい傾向があり、血圧が高くなることもある
・PMSの傾向が強い女性は、PMSがほとんどない人と比べて高血圧の発症のリスクが1.4倍ほど高いというデータがあり、特に40代前後で発症する傾向がある

今回は生理と血圧についてご紹介しました。
女性は妊娠や閉経などのライフステージごとに、女性ホルモンの変化が身体やメンタルに大きく影響を受けます。
その他の女性特有の高血圧についてはこちらの記事でも解説しています。

女性特有の高血圧

女性特有の高血圧

大きな変化に心身ともにダメージを受けないためにも、まずはこれから起こりうる身体の変化について知ることも大切なことです。
是非、知識も備えておきましょう!

投稿者:

血圧さん

平成に栄養士免許を取得。来年から人間ドックデビューの夫と2人暮らし。高血圧気味の夫との食事や運動について綴ります。